永遠の象徴エタニティリングの誕生と歴史
現在では婚約指輪、または結婚記念日の贈りものとして贈られることが多いエタニティリング。そもそも指輪を「愛の証」として贈る習慣はいつから始まったのでしょうか。
指輪の起源は不明ですが、ギリシア神話に「プロメテウスがゼウスに罰せられ鉄の指輪をはめられた」という記述があるので、指輪は紀元前8世紀には存在したようです。
この神話のエピソードにロマンチックな印象はありませんが、実は元々、結婚指輪も愛の象徴として贈られたわけではありません。
結婚指輪が登場したのは、古代ローマ時代、紀元前1世紀頃。当時の結婚は、家同士の繋がり、契約の意味合いが大きかったため、妻はその父親にお金を支払って買うものでした。そう、実は結婚指輪とは、花嫁にではなく花嫁の父親に「花嫁の代金として」婚約時に渡されていたものなのです。
歴史の流れと共に花嫁を買う習慣は無くなっても、婚約指輪を贈る習慣はそのまま残りました。
「婚約指輪は給料の3ヶ月分」というフレーズがありますが、婚約指輪が男性の経済力と密接な関わりがあるという点では、未だに変わっていないと言えるでしょう。
結婚指輪の登場はキリスト教時代から
夫婦での結婚指輪の交換はローマ時代にはなく、始まったのはキリスト教時代になってから。
結婚指輪を身につけたとされる歴史に残る始めての人物は、9世紀のローマ教皇ニコラウス1世。これをきっかけに、貴族、王族の間で結婚指輪を身につけるようになったようです。
結婚指輪を交換するようになったのは11世紀から。当時は花婿から花嫁に金の指輪を、花嫁から花婿に鉄の指輪を贈っていました。
日本で婚約指輪を贈る習慣ができたのは1960年頃から。結納品の1つとして贈られるようになったのが始まりでした。 現代では結納を交わさないカップルのほうが増えましたが、婚約指輪を贈る習慣は一般的になり、日本でも定着しています。
愛の象徴として愛されたエタニティリング
エタニティリングの始まりは、18世紀。宝石を身に着けるのは、王侯貴族にしか許されなかった時代です。
宝石をあしらった指輪は非常に価値のあるものでしたので、キーパー・リング(ガード・リング)を重ね着けすることで、大切な結婚指輪が抜けないようにしていました。イギリス王妃のシャーロット女王(ジョージ三世の王妃)も、このキーパー・リングを着けていたそうです。やがて形を変えながらエタニティリングとなりました。
フランスでも当時からエタニティリングは存在しており、フランス語で、エタニティリングは「Alliance(アリアンス)」。この言葉は、元々0p「同盟」、「協定」という意味がある言葉で、今では「Alliance」という言葉が結婚指輪(マリッジリング)を指すようになりました。
現在でも婚約指輪、結婚指輪、結婚記念日の贈り物として贈られることが多いエタニティリングですが、早い段階で結婚の象徴として愛されたデザインだったと言えます。
キーパー・リングから発展したデザインであるエタニティリング。当時からその美しさだけではなく、毎日身につける指輪としての使い勝手の良さ、重ね付けしやすさが評価されていたものと思われます。
現在でもそうした面が評価され、婚約指輪として一般的なセンターダイヤモンドを選ばず、エタニティリングを選ぶ方も多いようです。
今でこそシンプルなダイヤモンドのみのデザインが多いですが、アンティークのエタニティリングはさまざまな宝石をあしらったものが多いです。きっと、当時はその個性も楽しんだのでしょうね。
長きに渡り愛の象徴として、既婚女性の指に輝き続けているエタニティリング。
定番でありながら使い勝手がよく、上品さ、豪華さで目を惹く美しさも兼ね備えた魅力的なデザインが、今もなお人々から愛され続けている理由なのかもしれません。
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エタニティリング人気ブランド&ショップ事典
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カルティエ
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画像引用元:俄(NIWAKA)公式HP
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画像引用元:ラザールダイヤモンド公式
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(http://www.iprimo.jp/
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繊細でピュアなダイヤモンドの輝きと、指馴染みのいいバランスの取れたデザインに人気が集中!
知っておくと便利なエタニティリング基礎知識
お店に行く前に知っておきたい!エタニティリング選び方のポイント
エタニティリングはどれも同じ輝きに見えますが、細かい部分までチェックすると、一つひとつの表情に違いがあり、指にはめた時の雰囲気まで変わってきます。デザインやダイヤモンドの数、大きさだけで惑わされてしまうと、せっかく購入してもタンスの中で眠ったまま…なんてことになりかねません。
エタニティリングを選ぶ基準はデザインや指馴染みのよさ、価格などがありますが、そのほかにもいくつかのポイントがあります。
詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
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雰囲気を左右する「セッティング」と「カッティング」
エタニティリングは一つひとつ印象が違い、他の指輪にはない奥深さがあります。その見分け方とは?
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ハーフとフルエタニティ
どっちを選ぶべき?ハーフとフルでどちらを選んだらいいのか迷う前に、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
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刻印の入れ方
刻印でメッセージも入れられるの?有料なの無料なの?…など、刻印の入れ方についてレクチャーします。
エタニティリングはダイヤモンドが人気な5つの理由
エタニティリングにあしらわれる宝石の種類やデザインは様々ですが、その中でもダイヤモンドは人気があります。
ここからは、ダイヤモンドのエタニティリングが人気の5つの理由についてご紹介します。
ダイヤモンドの宝石言葉「永遠の絆」
世界五大宝石の一つでもあるダイヤモンドには、「永遠の絆」「純愛」「純潔」「清純無垢」といった宝石言葉があります。
またダイヤモンドはその美しい輝きから「輝くような幸せに満ちた家庭を築く」象徴であると古来より言い伝えられた宝石でもあります。
いずれも結婚やその絆にふさわしいものであることから、結婚指輪や婚約指輪など、結婚に関係するジュエリーにあしらう宝石として好まれます。
その中でもリング上に宝石が切れることなく並ぶデザインから、「永遠の愛」を表すエタニティリングにあしらうのにダイヤモンドは人気です。
いつも身につけているから耐久性が高い宝石を
どんな状況でも宝石は美しく輝くというイメージをお持ちの方は多いかと思いますが、実は取り扱いに注意が必要な宝石もあります。
例えばリングやピアスなどにあしらわれることの多いパールは酸に弱く、夏場に長時間身につけると汗や皮脂などで簡単に劣化してしまいます。
ほかにもオパールやトルコ石は硬度が低いため衝撃に弱く傷がつきやすい、エメラルドはスプレーに弱く劣化しやすい性質です。
このように宝石は種類によって様々な特性があるのですが、ダイヤモンドは酸や熱、太陽光、超音波などに比較的強く耐久性があり、変質や劣化しにくいことから普段身につけるのに適している宝石とされています。
なかでもエタニティリングのように全体にあしらい、肌に接する部分が多いリングにぴったりの宝石なのです。
ただし、長時間身につけると化粧品や皮脂、汗によりくすみやすいのでクロスなどで定期的に拭き掃除を行うことをおすすめします。
また宝石の中でも硬いダイヤモンドとはいえ、衝撃には弱く傷がついてしまう可能性がありますので、掃除や力仕事を行う際には外しておくのがよいでしょう。
大切な想いの証明として価値が高いダイヤモンドを贈る
ダイヤモンドは数ある宝石の中でも、世界的な評価基準が存在し、希少価値が高い宝石として知られています。
品質の良いダイヤモンドであれば値段もそれなりにするので、相手を大切に想っていること証明する一つの方法として、エタニティリングにあしらった価値の高いダイヤモンドを贈りたいと思う方は少なくありません。
どんなシチュエーションでも身につけることができる
美しく輝くダイヤモンドは洋装から和装までどんな衣装にも合い、日常生活から冠婚葬祭までどんなシチュエーションでも身につけることができる宝石として人気があります。
ちなみにエタニティリングには、リング全体にダイヤモンドがあしらわれた「フルエタニティ」と半周にあしらわれた「ハーフエタニティ」があります。
ハーフエタニティはダイヤモンドがついていない半周を表に出すことで華やかさを出したくないときにも身につけることが可能です。
小ぶりでも華やかで美しく輝く
エタニティリングには、婚約指輪などに比べサイズの小さな宝石をあしらうことが多いので、強い輝きを持つダイヤモンドはエタニティリングにぴったりの宝石といえます。
輝きの強いダイヤモンドであるからこそ、小ぶりではあっても華やかさを演出することができるのです。
なかでもクオリティの高いカッティングが施されたダイヤモンドの輝きはひと際美しく、エタニティリングにあしらわれていると高級感やゴージャス感が増します。
永遠のダイヤモンドを選ぶコツを解説
まったくジュエリーに興味のない人なら、天然ダイヤとジルコニアの区別すら付かないかもしれません。石の良し悪しを見極めることが難しいからこそ、活用したいのはダイヤモンドの鑑定書です。
鑑定書は、それがあれば一級品の証というわけではありません。単純にその石がダイヤモンドであるという事実と、そのダイヤモンドの成績表のようなものです。
ジュエリーに詳しくない人にでも、客観的に、わかりやすくダイヤモンドの価値を理解できるように、ダイヤモンドに詳しくない人でも判断しやすいように示した成績書のようなものです。
質の良い原石でも、カッティングがまずければ一流にはなれず、大きな石であっても濁りがあれば評価は下がります。予算内で質の高いダイヤモンドを手に入れる近道は、鑑定書の基本を抑えることだと言えるでしょう。
また、ダイヤモンドは「4C」と言われる、カラット、カラー、クオリティ、カットで格付けされます。
カラットは石の重さです。大きいほど希少価値があり、値段もあがります。
そしてカラーは、色の濃さ。ファンシーカラーダイヤモンド以外は、無色透明に近いほどグレードが上がります。透明度はアルファベットのDから始まり、Zになるほど黄みがかってきます。
クラリティは透明度。キズや欠け、内包物が含まれると、その透明度は低下します。例えば肉眼でわかる傷があれば、ランクはもちろん下がります。拡大して見ても傷などがなければ、石のクオリティは非常に高いものになります。
カットに関しては、ブリリアント・カットやオールド・ヨーロピアン・カットなど、その形が価値を決めるわけではありません。ダイヤを輝かせる形でカットされているか、カットされた面がいかに美しいか、対称がどれだけ正確かで評価が決まります。
そしてハイジュエリーブランドでは、クオリティはGより下のグレードは用いませんし、カットも一流の職人によるこだわりが見受けられます。ブランドを選ぶことは、信頼できるダイヤモンドを選ぶことにも繋がるのです。
エタニティリングで人気の3ブランドをチェック!
これから紹介するのは、ダイヤモンドの質にとことんこだわるハイジュエリーブランドです。
質の高い石を見ておくと、自然と「見る目」も磨かれていくので、エタニティリングを選ぶならとりあえずは目を通しておいてほしいブランドでもあります。
ティファニー
アメリカ発のブランドでありながらも、ヨーロッパ王室御用達のブランドで、知名度が抜群。
シンプルなものからティファニーらしく個性あふれるものまで、デザインの幅はかなり幅広く、選ぶ楽しみも満喫できます。
また、ブライダルは、4C以上の独自基準で選定されているので、質の高いダイヤモンドを選べるでしょう。
エクセルコダイヤモンド
原石の仕入れから生産まで自社一貫製造を貫くブランドで、カットに強いこだわりがありクオリティに定評があるブランドです。その質は、ベルギー王室から選ばれるほど。
エクセルコの特徴は、ダイヤモンドの質に比べて値段が良心的な点。石に妥協はしたくない、けれど予算は控えめ……、という人におすすめのブランドです。デザインは、シンプル、ロマンチックな傾向。
創業もその歴史も非常に職人的で、日本人には馴染みやすい理念を持っていて安心できます。
ハリー・ウィンストン
誰もが認める超一流ブランドで、ハリー・ウィンストンのダイヤであれば間違いないと言われるほど。
決して安い値段ではありませんが、質の高い選び抜かれたダイヤモンドと、ブランドの信頼感を得られます。
大粒のダイヤと、溢れる程のセッティングで作られた結婚指輪のイメージが強いブランドですが、実のところデザインは豊富でシンプルな一流品を求める人にもおすすめです。
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