コロナウィルス感染症や、昨今のウクライナ情勢に伴う物流コストの高騰・物価上昇により、各ブランドの指輪の価格が改定されていることが考えられます。最新の情報については公式HPを確認ください。(2022年4月)
ダイヤの価値を表している”4C”とは、G.I.A(アメリカ宝石学会)が定めている『品質評価国際基準』のことです。ダイヤの品質・価値はこの品質評価国際基準によって決められています。 品質評価国際基準は、以下の4つのCで構成しています。当然ながら、いずれも最高級のものを選ぼうとなると、その分希少価値も相当なものとなります。
それでは、一つひとつの項目について、詳しくご覧いただきましょう。
Color (カラー)色とは、ダイヤモンドの色を表しています。ダイヤモンドの色は、無色透明から少し黄色がかったものまで分かれてあり、無色に近いものほど価値が高いと言われています。価値評価を表すアルファベットはD~Zまでの全23階級あり、DがColor最高ランクのダイヤモンドです。
結婚指輪や婚約指輪に使用されるダイヤモンドは、無色透明が良いと言われています。その理由は、結婚がとても神聖で美しいものと考えられていること、純白の花嫁、汚れのない愛、などの意味があるからです。
希少価値の高い無色透明なダイヤにこだわるなら、D~F(無色のダイヤ)から選ぶようにしましょう。D~Fくらいになると、鑑定士でない限り、並べられても違いがわからないレベルです。
ブランドによって、取り扱っているColorは若干違いますが、H、Iくらいからほぼ無色と考えても差し支えないくらい、区別はつきません。
黄色がかったダイヤは、品質の悪さから逆に市場にはあまり出回っていないのですが、アメリカでは黄色みのあるダイヤの方がブライダルには人気のようです。
4CのClarity(クラリティ)とは、ダイヤモンドの透明度、つまりダイヤモンドについている自然の傷や異物のようなものの有無を指しています。Clarityの調べ方は、10倍の拡大鏡でダイヤを鑑定し、その際に見える外と内の傷や異物などを確認して、傷や異物の大きさや場所などを見ていく方法です。
Clarityの等級は、FL・IF・VVS1・VVS2・VS1・VS2・I1~3の11等級となっています。その中でも最高級とされるのはFLで、こちらは拡大鏡から覗いても、外側にも内側にも一切何も見えない素晴らしい透明度のダイヤです。IFも、FLと遜色のない透明度をしています。プロが鑑定すれば、FLにはよく見るとごくわずかなキズが外側にあるのがわかりますが、素人目にはどちらも同じように見えます。
さて、結婚に使用するダイヤのClarityはどれくらいからが良いでしょうか。もちろん品質にひたすらこだわるのであれば、FLやIFあたりを選べば間違いありません。ですが実際にはVS1や2あたりから肉眼ではダイヤの傷も異物も見ることはできないので、強いこだわりがあるわけではないのでしたら、VS1かVS2あたりから上の評価を受けたものを選べば良いでしょう。
ダイヤの品質を語る際によく耳にするのが、Carat(カラット)という言葉ではないでしょうか。ところが、よく耳にする割にカラットの意味を知っている人はあまり多くありません。カラット=ダイヤの大きさ?と誤解をしている人を時折見かけますが、それは誤りです。
実はCaratとは、ダイヤモンドの『重さ』を表しています。昔、宝石の重量を量る際に使用されていたカリブ豆(カロブ)が、その名の由来です。1カラットは0.2gとなります。一般的には、他の条件が全て同じであれば、カラット数が大きい方が価値は高くなります。
さて、エンゲージリングやマリッジリングに使用するダイヤは、何カラットくらいが目安になるのでしょうか。 この件についてはこれまで数多くの調査が行われてきましたが、もっとも人気が高いのが、0.3カラット前後のダイヤモンドです。ダイヤモンドは大きすぎても小さすぎても、指輪には不向きとされています。特に女性の指に合わせることを考えると、0.3カラットくらいが見栄え的にも重さ的にもちょうど良いバランスです。
4Cの4つ目にご紹介するのは、Cutです。Cut(カット)とは、ダイヤモンドのカット・研磨を指します。
4つのCの中でも、唯一、人の手が加えられて価値が決まる項目です。
ダイヤモンドはご存知のとおり、原石のままではあまり輝きは見られません。つまりダイヤモンドは、人の手によってカットが施されることで、初めて美しく光り輝くのです。そしてその輝きの強さは、カットの種類や技術に大きく依存しています。
カットのグレードは「プロポーション(カットの総合評価)」「ポリッシュ(研磨)」「シンメトリー(対称性)」の3つで評価され、グレードは高い方から「エクセレント」「ベリーグッド」「グッド」「フェア」「プア」の5種類に分けられています。
中でも3つの評価項目全てで「エクセレント」と評価されたダイヤのことを”3EX(トリプルエクセレント)”と呼んでいます。したがって、3EXのダイヤを多数生み出しているジュエリーブランドは、優れた技術を有するクラフトマンが在籍するブランドと考えて良いでしょう。
ダイヤモンドのカットの形にも様々なものがあり、当然ながらカットの形もダイヤの輝きに影響を及ぼします。もっとも美しく光り輝くかっとは、ご存知58面体の「ラウンドブリリアントカット」です。結婚や婚約の指輪には、この「ラウンドブリリアントカット」がもっとも多く使用されています。